常盤橋門跡-常磐橋の復旧工事

復旧工事のため、立ち入りはできません。

東日本大震災により落橋の危険が生じていた「常磐橋」。3月31日までの復旧工事は延伸。「常盤橋門跡」のある常盤橋公園は、橋の復旧工事終了後に整備が行われる予定で、完了するのは今年夏以降になるという。

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常盤橋門

奥州道に繋がる江戸五口の一つ

1629年(寛永6)に設置され、江戸城外郭の正門として重要な役割を果たしていた常盤橋門。高麗門と渡櫓門からなる枡形門で、門の前には木橋が架かっていた。


明治4年の常盤橋門(出典:常盤橋門跡案内板)

常盤橋門は、江戸五口のひとつ奥州道の出口で、浅草口あるいは、追手口、あるいは大橋ともいわれ、江戸時代を通して江戸城の正門である大手門へ向かう外郭正門でありました。中世には江戸と浅草を結ぶ街道(奥州道)の要衝であったと考えられています。(後略)
引用:常盤橋門跡案内板

国指定史跡に

常磐橋門跡は枡形門の形状をよくとどめ、保存状態が良好であること。そして、常磐橋と共に保存されていたことから、昭和3年3月24日に「国史跡常盤橋門跡」に指定されている。

常磐橋

江戸時代には木橋が架けられていたが、1877年(明治10)に小石川門の石垣を使い、石橋に改架。大理石による八角形の親柱や唐草の意匠が施された鋳鉄の手摺柵が特徴。


石造アーチ橋の常磐橋(出典:工事のお知らせ)

近代的石造橋の先駆け

常磐橋は西洋近代的な意匠を取り入れた最初の石橋として、常盤橋門跡とともに保存され、文化財指定されている。

東日本大震災により大きく変形

東日本大震災により大きなダメージを受けた常磐橋。アーチ輪石の変形や、路面の陥没などがあり、落橋の危険が生じていた。


常磐橋アーチ輪石の変形(出典:工事のお知らせ)

常磐橋の復旧工事

工事の状況

落橋の危険が生じていた常磐橋は、2011年(平成23)に復旧工事開始。常盤橋門跡のある常盤橋公園は復旧工事の資材仮置場などに利用され、工事用フェンスに囲まれている。


完成イメージ図(出典:工事のお知らせ)

本工事は、災害復旧工事として実施するものです。東日本大震災により大きく変形をおこした国指定史跡「常盤橋門跡」地内の「常磐橋」の復旧のための工事です。(後略)
引用:工事のお知らせ

工事関係の資料が多数掲載

工事現場には「工事のお知らせ」と一緒に「工事の行程」や「工事進捗状況」などが紹介されている。これを見れば、大掛かりな復旧工事だということが理解できる。


工事進捗状況など(出典:工事のお知らせ)

ここを歩いてみて!

立ち入りはできない状況

現在、復旧工事中のため、立ち入りはできない。工事期間は度々延伸しているが、史跡の復旧工事は大変らしい。


復旧工事中の常磐橋(2020年4月3日撮影)

目の前には日本銀行本店

日本銀行本店本館は、1974年(昭和49)に国の重要文化財に指定

常磐橋前の道路を挟んだ反対側には「日本銀行本店」がある。その日本銀行本店の中で最も古い建物の「本館」は、石積みレンガ造の花崗岩張りの西洋式建築物。その場所は、かつて、金貨を製造する「金座」があったところ。


日本銀行本店「本館」

公園の一角には「渋沢栄一」像

今後、新一万円札の顔となる渋沢栄一

常磐橋の復旧工事で閉鎖されている常盤橋公園だが、公園の一角に日本の資本主義の父といわれる「渋沢栄一」の銅像が建っている。ここは工事用フェンスの外側にあるので、近くまで行って見ることが可能。銅像は、日本で初めての銀行「第一国立銀行」のあった方向を向いている。


渋沢栄一の銅像

 

アクセス情報

名称 常盤橋門跡・常磐橋
所在地 東京都千代田区大手町2丁目7番地
アクセス 地下鉄半蔵門線「三越前」駅B1出口から2分

※現在は復旧工事中