日本橋-はじまりは徳川家康の時代に架けられた木造の橋

江戸の歴史を語る上で外せないのが、やはり日本橋の歴史。ここは徳川家康入府後、最初に整備された町人地。400年以上の歴史ある街を歩けば、自然と江戸時代に引き込まれていきます。

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現在の日本橋

国の重要文化財/国道として

地下鉄「三越前」駅B6出口を出たところにある日本橋。現在の橋は、明治44年(1911)に架橋されたルネサンス様式の石造二連アーチ橋で、片側2車線の国道。これまで火災などで幾度となく架け替えられたが、現行の橋は国の重要文化財となり、現在も日本の道路網の起点となっている。橋の上には1963年に開通した首都高速道路が覆う。


日本橋


夜間の日本橋

400年以上の歴史がある名橋

日本橋の創架は、徳川家康が幕府を開いた慶長八年(一六〇三)と伝えられています。翌年、日本橋が幕府直轄の主要な五つの陸上交通路(東海道・中山道・奥州道中・日光道中・甲州道中)の起点として定められました。江戸市街の中心に位置した日本橋は、橋のたもとの日本橋川沿いに活気のある魚市場が立ち並び、周辺に諸問屋が軒を連ねるなど、江戸随一の繁華な場所でした。
引用:日本橋案内板(中央区教育委員会)

橋の装飾

橋の中央部分には麒麟(きりん)像、そして両側には東京市の紋章を持った獅子像。


麒麟像


獅子像

日本国道路元標

現在も日本の道路網の起点となっている日本橋

橋の中央(国道上)には、日本の道路網の起点であることを示す「日本国道路元標」が埋め込まれている。国道上は交通量がとても多いので、日本橋北詰西側の「元標の広場」に置かれたレプリカを見て確認することができる。その横には「東京市道路元標」と「里程標」が置かれている。


日本国道路元標


橋の中央(国道上)に埋め込まれている「日本国道路元標」

 

江戸時代の日本橋を実際に歩いて渡ってみませんか?

江戸東京博物館(東京都墨田区)には、日本橋の北側半分の14間を縮尺1/1で復元された木造の日本橋が展示されています。橋の大きさは、全長28間(約51メートル)、幅4間2尺(約8メートル)あり、実際に歩いて渡ることが可能です。


江戸東京博物館 復元された日本橋

 

浮世絵から辿る日本橋周辺の歴史

東都名所「駿河町之図」

江戸時代の豪商「越後屋」

伊勢松坂の商人「三井高利」が日本橋に開業した呉服店の越後屋。「店前売り」、「現金掛け値なし」という販売方法で大店に成長し、一日の売上が千両といわれた江戸時代最大の呉服商。浮世絵の中では、奥に伸びる通りの両側に越後屋が描かれている。


東都名所「駿河町之図」 歌川広重 (出典:国立国会図書館)

現在は・・・

越後屋は「三越」の前身だった!

越後屋のあったところは、日本橋三越本店と三井本館(三井住友銀行)になっている。(奥に伸びる通りの左側が日本橋三越本店、右側が三井本館)


江戸桜通り

老舗百貨店の日本橋三越本店。本店本館は国の重要文化財に指定されている。


日本橋三越本店(中央区日本橋室町1-4-1)

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日本橋魚市繁栄図

江戸で最も活気のあった場所の一つ「魚河岸」

日本橋北詰東側の魚河岸。幕府に納めた魚の余りを日本橋のたもとで売り出したのがはじまり。日本橋川の水運を利用して、各地から沢山の魚介類が集められ、一日に千両の取引があるといわれた。


日本橋魚市繁栄図 国安(出典:国立国会図書館)

現在は・・・

魚河岸は移転し、跡地には記念碑と乙姫像!

日本橋魚河岸は関東大震災で壊滅的な被害を受け、築地へと移転。日本橋のたもとに設けられた乙姫広場には「日本橋魚市場発祥の地」と刻まれた記念碑と乙姫像が置かれている。橋の周辺には魚河岸の名残を感じさせる老舗店が今でも見られる。


乙姫広場(日本橋北詰東側)

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江戸名所百景「日本橋通一丁目略図」

江戸のメインストリート

日本橋通一丁目の表通り(日本橋通り)の賑わい。ここは日本橋の直ぐ南に位置した町の表通りになり、大店が集まる江戸の一等地。浮世絵の中では、江戸の三大呉服店の一つ「白木屋」(右手)が描かれている。


江戸名所百景「日本橋通一丁目略図」
歌川広重 (出典:国立国会図書館)

現在は・・・

日本橋一丁目(中央通り)!

中央通りは、人と車の往来のとても激しい都心の大動脈。通り沿いの白木屋のあったところは、東急百貨店を経て、現在は商業施設「コレド日本橋」(写真右手)になっている。


中央区日本橋一丁目

 

青空のある日本橋の景観へ

完成までに約20年掛かるといわれる工事

日本橋川を覆う首都高速道路の地下化事業では、現在、日本橋の上空を覆っている高架が撤去され、青空のある日本橋の景観が復活する。工事は今秋からはじまる予定だが、工事着手から完成までの工期は約20年と長期になる見通し。

 

街歩きに役立つ情報をゲットしましょう♪

日本橋南詰西側の「日本橋観光案内所」。日本橋などの観光名所や人気スポットを、多言語に対応するコンシェルジュが案内してくれます。ここには観光に役立つフリーペーパーやパンフレットが置かれ、日本橋関連の手土産などを展示・販売。営業時間は10:00~17:00(無休)。


日本橋観光案内所

 

ココを歩いてみて!

400年以上の歴史ある日本橋

東京のシンボルであり、400年以上の歴史ある日本橋。江戸時代からの伝統を継承しながら、新しいものを取り入れ、進化を続けているのが感じられる街です。五街道の起点と定められ、現在も日本の道路網の起点となっている日本橋の上に立つと、スタート地点に立ったような気分になります。

首都高速道路の地下化事業

日本橋川を覆う首都高速道路が撤去され、青空のある日本橋の景観がよみがえり、周辺の景観も大きく生まれ変わります。全体の完成は2040年代ということで随分と先になりますが、今後の日本橋に注目です。

アクセス情報

日本橋

  • 所在地
    東京都中央区日本橋室町一丁目~日本橋一丁目
  • アクセス
    地下鉄半蔵門線/銀座線「三越前」駅B6出口直ぐ