皇居外苑-桜田門から和田倉門跡までの散策(皇居前広場・和田倉噴水公園)

江戸時代は西の丸下と呼ばれ、幕府重臣などの屋敷が立ち並んでいた皇居外苑。今回の散策は桜田門から和田倉門跡までの約40分間。静かな佇まいを見せる旧江戸城の遺構を前に、ゆったりと流れる時間を楽しんでみませんか?

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概要

散策コース

桜田門から和田倉門跡までの約1.6km(所要時間:約40分)

桜田門→皇居二重橋→皇居前広場→坂下門→桔梗門→桜田巽櫓→和田倉門跡


散策マップ(桜田門→和田倉門跡)

散策のポイント

  • 国指定重要文化財の桜田門
  • 目の前で見る皇居二重橋の迫力と景観
  • 幕府重臣の屋敷地だった皇居前広場
  • 皇宮護衛官が警備する門
  • 巽の方角(東南)にある櫓
  • 江戸時代初期の物流拠点

桜田門をスタート

桜田門

正式名称は「外桜田門」、国指定重要文化財

外側の高麗門と内側の渡櫓門からなる枡形城門。昭和36年(1961)に国の重要文化財に指定されている。単に「桜田門」という場合はこの門を指すことが多い。


桜田門


桜田門から中へ入ったところ

※桜田門はこのサイトの「皇居外苑-半蔵門から桜田門までの散策(桜田濠)」で紹介!

皇居二重橋

二重橋と後方の伏見櫓との景観が一番人気

皇居を象徴する、お馴染みの景観。皇居前広場から見て手前の橋が「正門石橋」で、奥の橋が「正門鉄橋」。一般にこの二つの橋を総称して二重橋といわれるが、厳密には奥の橋(正門鉄橋)が二重橋になる。


皇居二重橋と伏見櫓の景観

3月下旬から4月上旬にかけては、所々で旧江戸城の遺構を背景にした桜を見ることができます。

二重橋濠と桜(3月下旬)

※皇居二重橋はこのサイトの「皇居二重橋-皇居前広場と皇居内の二つの楽しみ方」で紹介!

皇居前広場

時代の移り変わりをイメージできる広場

数千本のクロマツが点在する芝生地と玉砂利が敷かれた広大な広場。東側は大規模なビルが立ち並ぶ丸の内のオフィス街になる。


皇居前広場

皇居前広場の歴史

かつて、この辺りは日比谷入江(海)の一画で、江戸時代初期に埋め立てられたところ。江戸時代は西の丸下と呼ばれ、幕府重臣などの屋敷が立ち並んでいた。明治時代になり西の丸下の屋敷地は官庁や兵営として使われたが、その後、建物を撤去し広場として整備。戦後は国民公園として開放され、現在に至る。

坂下門

現在は宮内庁の通用門として利用

江戸時代は西の丸の通用門として利用されていた。宮内庁庁舎、宮殿に通じているこの門は、皇宮護衛官により厳重な警備がされ、一般の通行はできない。


坂下門と右奥に見える宮内庁庁舎

坂下門の歴史

坂下門は江戸城西の丸造営直後に築造され、江戸時代は木橋が架かっていた。本来は枡形城門だが、明治20年(1887)に高麗門が撤去され、渡櫓門を現在の場所に設置。門の名は西の丸から低地に降りる坂下にあたることに由来。

桔梗門

正式名称は「内桜田門」

江戸時代は本丸南口の通用門として利用されていた。この門も皇宮護衛官により警備され、一般の通行はできない。


桔梗門

桔梗門の歴史

桔梗門は慶長19年(1614)に築造され、手前の高麗門と右手の渡櫓門からなる枡形城門。本丸へ向かう際には大手門と並ぶ登城の門だった。門の名は太田道灌の家紋(桔梗)に由来するというが諸説あり。


桔梗門前の登城の様子(江戸城年始登城風景図屏風)東京都江戸東京博物館蔵
(出典:桔梗門案内板)

桜田巽櫓

本丸から見て巽の方角(東南)にあることが名の由来

桔梗濠の一角に佇む二重櫓の桜田巽櫓。櫓には弓矢や鉄砲などで攻撃する「狭間」、真下にいる敵に石などを落として攻撃する「石落とし」が備わっていた。桜田二重櫓とも呼ばれる。


桜田巽櫓

和田倉門跡

江戸時代初期の物流拠点

桜田門をスタートし、約40分で和田倉橋に到着。和田倉橋は江戸時代の木造の面影に復興されたコンクリート橋。その橋を渡ると枡形の石垣だけが残る和田倉門跡になる。


和田倉門跡

和田倉門の歴史

和田倉門は元和6年(1620)に仙台藩(現・宮城県)藩主伊達政宗などによって築造され、寛永5年(1628)に熊本藩(現・熊本県)藩主加藤忠弘により改築されている。江戸時代初期の段階では倉が置かれていたが、その後、大名屋敷であったり、御用屋敷や厩(うまや)といった幕府御用地として使われていた。

江戸時代初期の物流拠点

徳川家康が江戸に最初に造った運河(道三堀)により、船で大量の物資が江戸城へ搬入できるようになった。その道三堀を通って来た船荷は、和田倉門そばの「竜の口」で荷揚げされ、和田倉門内の和田倉で保管。江戸時代初期の和田倉は物流の拠点として重要な役割を果たしていたところになる。

ココでひと休み♪

和田倉噴水公園内でひと休みしてみませんか?噴水を眺めながら、くつろげる無料休憩所がお勧め。

和田倉噴水公園

和田倉門跡の枡形の石垣を通り抜けると、広々とした和田倉噴水公園が現れる。ここにある大噴水は、昭和36年に上皇陛下のご成婚を記念して創建された大噴水を再整備し、今上天皇陛下のご成婚を機に平成7年に完成したもの。皇居外苑の主要施設として永らく親しまれている。


和田倉噴水公園

和田倉休憩所

お弁当の持ち込みがOK!(※ゴミは持ち帰り/アルコール不可)

テラス席もある居心地のいい無料休憩所。ここでは和田倉噴水公園の沿革や、皇居・皇居東御苑・皇居外苑などの観光情報を紹介。平成6年の和田倉噴水公園の発掘調査で出土した陶磁器、木製品などが展示されている。


和田倉休憩所 ▼9:00~16:00(当面の間)▼無休
▼皇居外苑管理事務所(TEL:03-3213-0095)
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、休館・時間短縮等の場合があります

ココを歩いてみて!

約40分の散策

桜田門から和田倉門跡までは平坦な道になり、ゆっくり歩いて約40分の散策でした。皇居前広場には玉砂利が敷かれていますが、玉砂利を固めて歩きやすくしてある通路があります。そこではベビーカーを押す女性の姿も見られました。トイレは桜田門(渡櫓門)の東(約160m)、桔梗門前、和田倉噴水公園内他にあります。

ゆったりと散策

皇居外苑には江戸時代初期からの沢山の歴史があります。ここでは時代の移り変わりをイメージしながら、自分のペースでゆったりと散策を楽しむことができます。

アクセス・利用案内

アクセス

桜田門

  • 所在地
    東京都千代田区皇居外苑1
  • 交通
    東京メトロ有楽町線「桜田門」駅3番出入口から徒歩1分

和田倉門跡

  • 所在地
    東京都千代田区皇居外苑3
  • 交通
    地下鉄各線「大手町」駅D3出入口から徒歩1分

利用案内

皇居外苑

  • 開園時間
    常時開放(ただし、国家行事等に伴う特別警護のため、利用が規制される場合があります)
  • 休園日
    無休(ただし、国家行事等に伴う特別警護のため、利用が規制される場合があります)
  • 入園料
    無料
  • 問い合わせ
    皇居外苑管理事務所(TEL:03-3213-0095)