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九段坂-坂上からは房総方面が見渡せたという

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九段坂は、九段下交差点から靖国神社南側へ通じる上り坂。かつては荷車での通行が困難な程、見上げるような急坂だった。その坂上からの眺めは抜群で、江戸湾はもちろん、遠く房総方面の山々が見渡せたという。周辺には、北の丸公園、千鳥ヶ淵などの見どころが多い。

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九段坂の歴史と現在

歴史

名前の由来

諸説あるようだが、

古くは飯田坂と呼ばれていました。名前の由来は、坂に沿って御用屋敷の長屋が九つの段に沿って建っていたためとも、急坂であったため九つの段が築かれていたからともいわれています。
引用:九段坂案内板

 

明治時代の九段坂を描いた版画からも、急坂だったことがわかる。


明治時代の九段坂を描いた版画
(出典:九段坂案内板「新撰東京名所図会」麹町区之部)

市電

明治後期、九段坂下から市ヶ谷方面に市電を通す際、急勾配な坂に線路を敷設することが難しく、牛ヶ淵側の勾配を削って線路を敷設している。


大正時代初期の九段坂
(出典:九段坂案内板 絵葉書「九段坂及び神田方面遠望」)

緩やかな勾配にする工事

関東大震災(大正12年)後の帝都復興計画の中で、坂の頂上を「市ヶ谷」寄りに移し、坂を大幅に削って緩やかな勾配にする工事が行われた。

 

現在

現在の九段坂は「靖国通り」として東京の主要な幹線道路の一部となっている。かつては抜群の眺望で、江戸湾はもちろん、遠く房総方面までが見渡せたといわれているが、現在は、そのようなことはない。


九段坂

 

九段坂の周辺

坂の周辺には、旧江戸城田安門、北の丸公園、千鳥ヶ淵、靖国神社などがあり、見どころの多いところ。

九段坂の南側に見える「旧江戸城田安門」は、国の重要文化財に指定されている。その田安門をくぐると、かつての江戸城の北の丸にあたり、江戸中期以降は徳川御三卿の田安家と清水家の屋敷が置かれていた。現在は、武道館、北の丸公園などがあり、沢山の人が行き交う場所になっている。


北の丸公園への入口のひとつ

ひとこと!

現在の九段坂は、車の往来や人通りが多く、沢山の人が訪れる北の丸公園、武道館、靖国神社などの通り道にもなっている。特に桜の季節には、桜の名所である千鳥ヶ淵に沢山の人が訪れ、通行制限がかかる程。
坂上からの眺めは昔と比べ、大分、変わってしまったようだ。かつては、坂上から海(江戸湾)が見えたというが、今は全く見ることはできない。

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基本情報

名称 九段坂
所在地 東京都千代田区九段北1~2丁目/九段南1~2丁目
アクセス 地下鉄「九段下」駅1番・2番・3a番・4番出口から直ぐ
九段下駅

 

 

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