博物館

消防博物館-江戸時代の火消から始まった消防

投稿日:2017/01/07 更新日:

江戸時代に始まった消防が、明治以降の機械化・組織の近代化によって大きく変化していく様子を詳しく紹介している博物館。中でも、江戸時代の「武家の火消」と「町方の火消」の誕生や、その後の歴史がとても興味深い。

◆ ◆ ◆

「消防博物館」の概要と見どころ

概要

東京消防庁のこれまでの歴史と活動に関する資料を展示している博物館で、1992年12月3日開館。館内には、江戸時代の火消の道具から、歴代の消防車、救急車、そして、実際に活躍した消防ヘリコプターまでが展示されている。見学は5階からスタートし、4階、3階となる。

5階 消防の夜明け

江戸時代の消防の歴史を紹介。テーマが「消防の夜明け」になっているように、消防の歴史がここから始まる。「武家の火消」と「町方の火消」のコーナーでは、それぞれの装束や火消の道具などを展示。

4階 消防の変遷

明治から昭和にかけての消防の歴史を紹介している。明治以降、消防は機械化・組織の近代化によって、大きく変化していく。

3階 現代の消防

映像を使って、消火・救助・救急活動、そして、災害への取り組みを紹介している。

 

見どころ

江戸時代に誕生した「町火消」が、その時代の動きに合わせながら変化していく様子が見どころのひとつ。

武家火消の誕生

組織だった火消制度は、寛永6年(1629)、三代将軍家光のときの「奉書火消」に始まる。

日本最古の消防組織としては、幕府の命令書で出動した「奉書火消」があります。つぎに登場したのが「大名火消」であり、きめられた方角だけを担当する「方角火消」、重要場所を担当する「所々火消」などがありました。その後、火消し隊の常設を感じた幕府は、扶持(給料)を与えて火消にあたらせる、旗本を中心とした1組100人以上の組織をつくります。これがいわゆる「定火消」で、はじめは4組でしたが、後に10組になったことから「十人火消」とも呼ばれていました。
引用:消防博物館展示室案内

 

町火消の誕生

武家火消は、町方の火事に駆け付けることはなく、江戸の町には依然として大火が多く発生。町人のための本格的な火消制度は、南町奉行大岡越前守忠相が作った「町火消組合」に始まる。

(前略)
幕府ができて100年以上が過ぎた享保3年(1718)、町奉行の大岡越前守忠相は、徳川吉宗の命を受け、「いろは48組」など、町火消の組織化にのりだします。最終的に江戸の町は1万人以上の火消たちを抱え、消火活動が行われました。
引用:消防博物館展示室案内

 

江戸時代の消火

当時は「破壊消火」といわれる消火方法。破壊道具としては、天井や屋根を壊す「鳶口」や、家の柱を倒すときに使う「大刺又」が使われた。展示されているジオラマからは、破壊消火の様子がわかりやすく伝わってくる。

 

町火消から消防組へ近代的な体制づくり

江戸時代に誕生した「町火消」が、その時代の動きに合わせながら、近代的な体制へと変化していく。

明治に入り武家の火消はすぐ廃止されました。一方、町方の火消は、名称を消防組と改め、〇大区〇番組と呼ばれるようになりました。また、江戸時代から続いてきた古い考えを捨て、新しい組織として出直すために、明治7年(1874)には、「消防章程」が定められました。更に明治27年(1894)には「消防組規則」が定められ、この法律によって、それまで私設・公設などまちまちだった消防組が統一され、知事の管理によって活動するようになりました。
引用:消防博物館展示室案内

 

破壊消火から水をかけて消す消火活動へ

明治になって、本格的な「水」での消火が始まる。展示室には、蒸気ポンプの活動の様子を描いた錦絵や、腕用ポンプ、馬牽き蒸気ポンプなどが展示されている。

 

自動車時代の到来でスピードアップ

大正時代には、消防ポンプ自動車が登場。地下1Fには、大正13年(1924)に輸入され、現在の丸の内消防署に配置された消防ポンプ自動車が展示されている。

 

ひとこと!

ここでは、かつて活躍した本物の消防ヘリコプターに乗ることができるなど、大人から子供までが楽しめる博物館になっている。また、土、日、祝日の午後1時45分から午後2時15分までの間、館内を案内するガイドツアーが実施されている。

◆ ◆ ◆

基本情報

名称 消防博物館
所在地 東京都新宿区四谷3-10 TEL:03-3353-9119
アクセス 東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅2番出口直結
開館時間 午前9:30~午後5:00
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)/年末年始
入館料 無料
東京都新宿区四谷3-10

 

 

-博物館

Copyright© ひとりで東京歴史めぐり , 2018 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.